環境にやさしさを。人に緑の潤いを。 ロンシールから、「新・屋上緑化システム」誕生。

2002年6月

環境にやさしさを。人に緑の潤いを。ロンシールから、新・屋上緑化システム、誕生。
地球環境の保全という時代の要請を受けて、いま行政を中心にさまざまな施策が行われています。そのひとつが“屋上緑化”への取り組みです。ロンシールでは、塩ビシート防水のパイオニアとして40年にわたって蓄積してきたノウハウを活かして、「ロングリーン工法」を開発。これまでの工法を一新する軽量・高性能のシステムで、屋上緑化に新しい時代を拓きました。

1 さらに信頼性を高めた防水性能1 さらに信頼性を高めた防水性能
躯体の亀裂や振動などにもびくともしない耐久性に加え、ブラックライトチェック法を開発。よりいっそう高い防水性能を実現しました。

2 長年にわたって安心な耐根設計
耐根性にすぐれたガラス繊維積層塩ビ樹脂系防水シートを採用しています。そのため、他の工法では別途必要となる、耐根シートが不要な工法です。

3 工期の大幅短縮と低コストを実現
防水シートは部分接着工法で、緑化工事も軽量で済むため工期が短く、建築コストを含めた経済性にすぐれています。
4 従来工法の1/4の軽量化を実現
保護コンクリートが不要なうえに軽量人工土壌を使用するため、重量は125kg/m2程度。群を抜く軽量化を実現しました。

5 すぐれた保水・排水性能
植物の生育に必要な適度な水と酸素を供給できるシステムです。保水性能と同時に排水性能にすぐれたLGボードを採用し、さらに外部の新鮮な空気を供給できる構造です。

6 すぐれた断熱性能
LGボードの高い断熱性と土壌や植栽の蒸散作用により、夏季には日射から守り、冬季には室内の温度を保つ断熱効果があります。

接合部の確実な溶着を確認しながら施工できる工法です。(特許出願中)

接着不良部分イメージ

ブラックライト照射写真
溶着不良部分は、写真のように他の部分より色が濃く見えますので容易に検知できます。
防水層の水密性を完ぺきなものにするには、シートのジョイント部分がカギを握っています。
ロンシールでは、「ベストプルーフLG」のラップ部分を透明にして特殊配合に
することで、溶着不良部分やピンホールなどの事前検知を容易にしました。さらに、検知しにくい夕暮れ時や曇りの日の敷設作業のために、ブラックライトチェック法を開発。溶着不良部分がある場合には、写真のように容易に検知できるため、確実な防水層づくりが可能になりました。
すぐれた耐根性を備えた、ガラス繊維積層塩ビシートです。

試験イメージ 屋上緑化防水シートは、成長する植物の根を貫通させない強度が絶対条件となります。
そこで、塩ビ樹脂系シートでつくったポットに植物を植栽し、植物の根によるシートへの影響を試験しました。その結果、いずれの植物でも、シートへの根の侵入・貫通は認められず、耐根シートが不要であることが実証されました。

試験方法
植物の種類 熊笹、雪柳
期 間 1995年10月~2001年9月
灌水方法 定期的にジョーロで散水

試験結果
いずれの植物でも、シートへの根の侵入・貫通は認められず、安心の耐根性が実証されました。


部分接着工法だから、下地追随性にすぐれています。
ロングリーン仕様は、ベストプルーフLGを部分接着する工法。そのため、下地のムーブメントの影響を受けにくいというメリットがあります。

簡単かつ少ない施工工程で、工期を大幅に短縮できます。

従来工法の防水層が多層で保護コンクリートが必要なのに対して、ロングリーン仕様は防水層がシートのみの単層で保護コンクリートも不要。さらに、緑化システムが軽量な資材ですから作業が簡単で工期も短縮できます。

従来工法の施工工程 1 アスファルト防水層敷設 2 養生用シート張り 3 保護コンクリート打設 4 黒曜石パーライト 5 混合土(畑土7:パーライト3) ロングリーン工法の施工工程 1 ベストプルーフLG張り込み 2 緑化システム 3 軽量人工土壌
ロングリーン工法で従来工法の約1/4の軽量化を実現しました。

ロングリーン仕様は、重量のある保護コンクリートが不要なうえに、軽量な人工土壌による緑化システムを採用。従来工法と重量を比較すると1/4程度で済みます。また、その軽さは、建築コストの低減にも貢献します。

従来工法とロングリーン工法の比較イメージ

対象植栽と軽量人工土壌の厚さと荷重の目安

対 象 人工土壌厚さ(mm)   荷重  (kg/m2
地 被 150以上 125以上
低 木 常緑樹:シャリンバイ、コトネアスター類、ハイビャクシン、サツキ
落葉樹:ハコネウツギ、ボケ、ニシキギ
300以上 245以上
中 木(2m以下) 常緑樹:クロマツ、ウバメガシ、ベニカ、ナメモチ、オリーブ、ツバキ
落葉樹:ネムノキ、ヤマボウシ、ケヤキ
※剪定の仕方で、中木にしたり高木にしたりします。
350以上 285以上
高 木(2~3m) 400以上 325以上
高 木(3~5m) 550以上 445以上


※土壌厚さは灌水装置設定を前提としたものです。
※荷重はビバソイルの場合です。

豊富な資材をラインアップして、高品位の屋上緑化をトータルにサポートします。

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